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杉本貞光 伊賀花入・水指 銘：衣ぎぬ乃
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現代茶陶の第一人者とも言われる杉本貞光氏（滋賀県甲賀市信楽町在住）の伊賀焼の花入・水指で、『衣ぎぬ乃』の銘があります。
神代杉の蓋、共箱・共布付きです。
サイズ
縦 ２３.０センチ
口縁径：最長 １７.４センチ
胴部径：最長 １６.０センチ
（素人の採寸ですので多少の誤差はお許しください）
合わせ箱の状態で取得し、作家ご本人に共箱の作成と銘の箱書をお願いしました。
本来は花入で箱の裏にもそう書かれましたが、「水指にしても面白い」との氏のお言葉を受け、ご指導を受けながら木工芸家に蓋を作ってもらいました。
蓋の材は神代杉でつまみは桜です。
伊賀の有名な“生爪”を模した作品であり、“この器と分かれるのは生爪を剥がれるように辛い”の語源をいただき、男女の愛惜の念を表す“衣ぎぬの別れ”から多少艶めいたこの銘を書いていただきました。
底に氏の作陶初期の「サ」のサインがあります。
その底に見える斑点は焼成の時に床とくっつかないように底に付けた灰の跡だと考えられます。（そのため目土が要らないので“目跡”がないと思われます）
作品をご理解いただき、長く大切にしていただける方にお持ちいただきたいと存じます。
よろしくお願いします。
種類...茶道具